*町内の中心部を流れる川で新川と言う幅3メートル位で、冬場の水深は30~40センチ位の
農業用水の川がある。この川は沼津、下香貫の内膳掘りからの支流で、
近くを流れる塚田川に合流して、牛臥海岸へと流れ着く。
<牛臥海岸、河口付近> <彼岸花の咲く新川の土手>
この新川は春には土手の桜もなかなか美しく、流れる水も以前よりも生活用水が無くなり、
比較的に綺麗になった。
毎日の様にこの土手を散歩しているので
季節の変化から大雨の後の大水や野鳥や魚達など隅々まで分かっている。
彼岸の時期になると田んぼへの給水も終わり、川の水深が極端に浅くなり、
涼しく成るにつれ水も綺麗になるので透明度が増し、隅々まで良く見渡せる様になる。
春先に海から上がってきた鰡(ぼら)の稚魚が体長20センチ位になり、何千何万と
群れを成し、水面に口をパクパクしながら海に帰る日を待っているような光景だ。
この魚を獲りに野鳥達が毎日、川の中で忙しそうに餌をついばんでいる。
鷺や名の知れない鳥など、時にはコバルト色のカワセミが来て、ホバーリングまで披露してくれる。
そんな時は感動のあまり、シャッターを押し忘れ写真に収める事が出来なかった。
この川には鯉やフナや鯰(なまず)などが多くいる、
土手を歩きながら鯉の親子は元気かな・・などと・・思いながら歩いていると、
金色に光る鯉が真鯉にまつわり付く様に、混じって泳いでいた。 ・・
錦鯉だ・・
この春には見当たらなかったが、誰かが放流したのか、又は上流から流れて来たのかは定かでないが、
人が飼っていた鯉であったとしたら、身勝手に川に捨てて、自然を変える様な事はして欲しくないものだ。
真鯉の5~6匹の親は50~60センチ位と大きく、今年は子供の鯉が10匹くらい増えていた。
この所帯に40センチ位の錦鯉4匹が更に加わったのでかなりの大所帯となってしまった。
長さ30メートル位の橋の下を棲家にしているので、総数30匹くらいだと過密状態である。
しかし、大雨の後などは、何匹か減っているようだ、自然に保たれて居るのかも知れない。
これから寒い冬に向かうと同時に、新川の水位も下がり、鯉達が泳ぐと
背びれが水面から出てしまう位になり、冬を越せるものか心配だ。
だが、その心配も毎年外れ、鯉達の生命力には、何時も感服している。
来年の春も、真鯉も錦鯉も沢山の子を連れた、元気な鯉達に会いたいものだ。